30代でひとまわり年上のお客さんを好きになってしまいました。

デート

投稿者: 長月杏さん 22才/女性
お相手: 32歳/男性/お店のお客さん

私の働くお店に、ちょっと変わった時間にくる人だったので何となく覚えていました。

ランチタイムのピークの時間ではなく、少しずれたお客さんが少ない時間。

入ってきたと思ったら、すぐに電話で席を立ってしまって、注文の品を運んでいくといないことがしょっちゅうでした。

席で帰りを待っていると「あぁ、忙しいのにごめんね」と声をかけてくれました。

そんなことが何度かあって、世間話をするような仲に。

そうしているうちに、今日は来ないのかなと気になるようになっていました。

ある時、またいつものように雑談をしていたら

「君とは話が合うから、今度ゆっくり話してみたいんだ。よかったら連絡して」

と名刺を渡されました。

私は、一気に鼓動が早くなり、あぁ、私はこの人が好きなんだと確信しました。

それから、私が休みの日を連絡して、お店以外の場所で会うことになりました。

待ち合わせ場所に彼は車で来て、何処とは決めずに車は走りだしました。

他愛もない会話、どんな仕事をしているとか、年の話とか。

年が一回り以上離れていることをこの時知りました。

それでも、こんなに話が合うんだねと笑いあったのも思い出です。

いつものスーツ姿じゃない私服の彼と、制服じゃない私。

周りにはどんなふうにみえていたのかな?兄妹?恋人?歩くときに少しだけ空いてる私たちの距離。

お互いがお互いを好きあっていたのは確かでした。

何度も、いい雰囲気になっては、ぶち壊すようになる電話。

本当にお仕事が忙しい人で、何度もデートが延期になったりしていました。

何回会えたんだろうか?まだ、春が遠いころ、彼に辞令がおりました。
遠い地へと転勤になると告げられました。

急な話で、残りわずかな時間も、仕事の引継ぎで殆どを費やしていました。

私と会う時間はもうないと思うと、涙が止まらなかった。

仕事の終わりに、私に電話をくれるのはなぜ?仕事の前にメールをくれるのはなぜ?文字にしても、送ることができず、電話でも話すことができないまま、別れの日を迎えました。

ついていきたいとも、待っているともいえなかったのは私が幼かったせいです。

ついてこいとも、待っていろとも言わなかった彼は大人すぎたのでしょう。

彼と見つめ合ったあの瞬間、私たちは確かに愛し合っていました。

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